熊本店
熊本店ブログ
跳ね上げ式めがねという選択肢
2025-04-18
ブログ
当店は鯖江めがねの専門店ということもあり来店されるお客様の年齢層は比較的高めなので、老眼でお手元に不自由を感じられるお客様が過半数と言っても過言ではありません。なかでも「若い頃から近眼でメガネを掛けてきたけど最近はメガネを外さないと細かなものが見づらくって…」というご相談をよく受けます。
近視の方が老眼になるとどうなるか?若いころは近視のメガネひとつで遠くから近くまですべて見ることが出来たのに、老眼になるとあら不思議⁉遠くはよく見えてもお手元の細かなものがメガネを掛けていると返って見づらくなってしまいます。この10年ぐらいで我々の生活に一気に浸透したスマートフォンですがメッセージが読みづらい、アプリの地図が見えにくいなどスマホがきっかけでご自身の老眼にお気づきになる方も少なくありません。老眼を自覚されたらまずはレンズを遠近両用にすることをお勧めします。老眼は調節力の衰えつまり眼の老化です。個人の感想にもよるのでしょうが目薬やブルーベリーやマッサージなどは残念ながら根本的な解決にはなりません。遠近両用にすることで一本のメガネで遠くから近くまでスムーズに見ることが出来るようになります。しかし同時に多少のデメリットもございます。その一つに遠近両用レンズは縦方向(視線の上下移動)の度数変化により遠~中~近が見えるようになるのですが、その構造であるが故に周辺部分に歪みの領域が生じ、歩行や階段の上り下りにフワフワして歩きにくく感じることがあります。フィッティングなどで可能な限り調整を致しますが、メガネとお客様自身の眼やお身体との擦り合わせ《慣らし運転》も重要ですので馴染んで使いこなせるようになるまでに若干のお時間を要します。また遠近両用レンズにはお求めやすい価格のエントリーレンズから、歪みの要素を極限まで抑えて自然な見え方を追求したハイエンドレンズまで性能別にも価格別にも沢山の種類がございます。
ただし、それでもご覧になられるものの大きさや距離によっては遠近両用レンズの近用部とメガネを外して裸眼で見るのなら裸眼の方が見やすいという場合もございます。そこで近視系の老眼の方が眼鏡をお選びになる際の選択肢に加えていただきたいのが跳ね上げ式メガネでございます。
遠近両用レンズ×跳ね上げ式メガネにすることで、通常は視線移動だけで見たいものを見て、より細かなものを見たいときはサッとレンズを跳ね上げてという機能的な使い方ができます。
更に当ブログ担当者Kとしては色が変化する調光タイプの遠近両用レンズにすることもオススメです。屋外ではサングラスとして眼を護り、屋内ではメガネとしてスマートに見え方をサポートし、緻密な作業は跳ね上げる3WAYなメガネに仕上がりますよ♪
当店には越前國甚六作、tsetse、DUN、VANZAI、モバイルン、FU×PASなどの商品をお試し頂ける九州エリアでも有数の跳ね上げメガネコーナーがございます。ご興味のある方は一度ご来店くださいませ。