熊本店
ブログ *担当者Kがめがねに関することを好きに書いてますφ( ̄ー ̄ )
めがねは眼(め)の鏡(かがみ)である
2025-07-18
ブログ
職業柄メガネのことを考えない日は一日たりともない当ブログ担当者Kでございますが、『眼鏡』という字面を改めて見つめてみると「眼(め)」と「鏡(かがみ)」で出来ていて、『目は心の窓』などと言いますが『眼鏡は眼の鏡である』とナンカ良いこと言ってる風に使ってみたくもなりますw
それにしても眼はともかく鏡を「がね」とは読みませんので「煙(けむり)」と「草(くさ)」で「煙草(たばこ)」と読ませるセンスと通じるものがありますね(-。-)y-゜゜゜
中国語の「眼镜 〈イェンジン〉」がそのまま日本で「眼鏡(めがね)」になったものだと思いますが、想像するに眼鏡が命名された当時はレンズを意味する言葉が中国語に存在しなかったため、広義の意味での「鏡」が用いられ今日に至っているのではないかと思います。
それならば日本や中国以外の国ではメガネはどう呼ばれ、その語源はどういったものなのでしょうか。
英語でメガネを表す代表的な言葉は“eyewear”ですが、他にも“eyeglasses”や“optical”などいくつかの言葉が存在します。話し言葉の場合だと“glasses”を使うことが多いように思えます。またイギリス英語では“spectacles”〈スペクタクルズ〉も使います。スペクタクルが元来「壮観」や「絶景」など見ることに関する意味を持つことよりメガネの語源となったようです。地下鉄もアメリカではサブウェイ、イギリスはアンダーグラウンドと言うように同じ英語圏でも異なった名称になるものですね。
フランスでメガネは“lunettes”〈ルネット〉・・「月」を意味するlune〈ルネ〉の複数形。丸いレンズを月に例えるだなんて流石おフランス!センス良すぎてたまらんです(*‘∀‘)
イタリアでのメガネの呼び名は“occhiali”〈オッキアリ〉・・occhiは「目」、aliが「翼」を意味するそうです。ブリッジを中心に左右に広がるレンズを翼と表現するところに、フランスとはまた違ったセンスの良さが滲み出ています(*´∇`*)
ドイツではメガネは“brile”・・brile〈ブリレ〉はルーペのレンズ材料となっていた鉱石で水晶の一種。原材料がそのまま語源とは良く言えば実直、悪く言えば面白みがないのはゲルマン民族の特性か?
スペイン語でのメガネは“lentes”〈レンテス〉と“gafas”〈ガファス〉の二種類の表現があります。lentesはレンズの複数形なのでglassesと同義語。gafas〈ガファス〉は「(何かを)引っかける」という動詞で、メガネを掛けるというアクションが語源となっているようです。同じスペイン語圏でも中南米ではlentes、スペイン本国ではgafasを使うようですが、glassesとspectaclesのように直接的に表現する北米及び中南米と比喩的な表現方法のヨーロッパ大陸の文化の違いみたいなものが見えて興味深いです。






