熊本店
ブログ *担当者Kがめがねに関することを好きに書いてますφ( ̄ー ̄ )
老眼鏡と書いて〈大人めがね〉って読むな
2025-08-28
ブログ
業界の内外を敵に回すような今回のブログタイトルは最近読んだ本で歌人の上坂あゆ美先生の著書「地球と書いて〈ほし〉って読むな」から拝借させて頂きました。このように挑戦者と書いて〈チャレンジャー〉と読む、、、みたいな表現方法が世に出たのはいつ頃からなのでしょう。「機動戦士ガンダムめぐりあい宇宙〈そら〉」や竹宮恵子先生の「地球〈テラ〉へ…」、車田正美先生の「聖闘士〈セイント〉星矢」が出た80年代初頭には既に定着していた気もします。おかげで当ブログ担当者Kは今でも“小宇宙”という文字を見るとアタマの中で無意識に〈コスモ〉と変換してしまいます。その後“変読み”の文化は90年代にはヤンキー文化とミックスし、皇帝〈しぃざぁ〉、七音〈どれみ〉、黄熊〈ぷぅ〉などなどキラキラした名前のお子様方に受け継がれていったものと思われます。
そして眼鏡業界にも存在している変読み文化がブログタイトルにも挙げた、老眼鏡を〈大人めがね〉などのオブラートに包んだ名称に変換するというものです。確かに老眼鏡の持つネガティブなイメージを払拭して新たな客層への販路拡大を狙いたいという戦略は分かります。しかしそこにはトイレを〈お手洗い〉、妊娠は〈おめでた〉といった比喩表現とは根本的に違うある種の欺瞞めいたものを感じ、個人的にはどうしても好きになれません。某レンズメーカーさんも一時期盛んに遠近両用メガネを〈キャリアグラス〉と呼んでおりましたが最近は殆ど耳にしなくなりました。
その昔国鉄がJRに変わったタイミングで、山手線の呼称を“E電”にしようという大規模なキャンペーンがありました。当時東京に住んでいて毎日山手線を利用していた若き日のブログ担当者Kは「こんなダサい名前、絶対に定着しねーだろ」と冷ややかに見ていましたが、案の定人々に受け入れられることなくあっという間に忘れ去られていきました。昨日までの日常で「山手線」と呼んでいたものを、今日から「E電」と口にすることに猛烈な抵抗感があるように、昨日までの「老眼鏡」は今日からの「大人めがね」や「キャリアグラス」には絶対に変わり得ないのです。


